出展:Platycerium ridleyi - Wikispecies
わが家は私も奥さんも「観葉植物」好きで、気を付けないと家がジャングル状態になってしまう訳ですが、その中でも「多肉植物」やちょっと変わった類いの子達がついつい気になってしまいます。
そんな中、先日購入したこちらの↓
を見ていると「ビカクシダ(コウモリラン)」が何ともいえないお姿で気になってしまいました。わが家にはそういえばまだ居ないし、急激に物欲スイッチが入ってしまったので「ビカクシダ」の中でも割と人気のある「リドレイ」を購入してみました。
そこで今回は【コウモリラン】「ビカクシダ リドレイを水苔玉に着生させて吊るしてみた感想」をご紹介してみたいと思います。
目次
「ビカクシダ(コウモリラン)」とは?
「ビカクシダ(コウモリラン)」はウラボシ科のシダ植物の中の一種で、木の樹幹などに着生して成長する「着生植物」です。
「ビカクシダ」には2種類の葉がある事が特徴で、株の根の周りを覆っている「貯水葉」と、前方に突き出して伸びる「胞子葉」があります。
「貯水葉」は株元を覆うように成長し、着生している木の落ち葉を中に集めて栄養にしたり積み重なって成長する事で、内側の古い「貯水葉」がスポンジ状になり、水分を貯える役割を果たしています。
「胞子葉」は株の中心から前方に成長する葉で「ビカクシダ」の種類によってもその形は様々です。葉の裏に繁殖の為の胞子を付けるのが特徴です。
「ビカクシダ(コウモリラン)」の種類
「ビカクシダ(コウモリラン)」は、一般的に「コウモリラン」と呼ばれる事が多いですが、和名を「麋角羊歯(ビカクシダ)」、学名では「platycerium(プラティケリウム)」と言います。
「ビカクシダ」の原種は現在18種類確認されていて、アフリカやマダガスカル、東南アジア、オーストラリア、南アメリカの熱帯地域で生息しております。
今回はそんな「ビカクシダ」の仲間の中から一部をご紹介してみたいと思います。
プラティケリウム・ビフルカツム(Platycerium.Bifurcatum)
出展:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ビカクシダ属
オーストラリア東海岸地域が原産の「ビフルカツム」は、ビカクシダの中でも1番ポピュラーな品種で、ホームセンターの植物コーナーでも見かける事が出来ます。比較的丈夫で栽培しやすいのも特徴です。
プラティケリウム・ビーチー(Platycerium. Veitchii)
出展:https://www.pinterest.co.uk/pin/819021882206471847/?
「ビーチー」はその深く切れ込みの入った胞子葉と、全身を覆う白みがかった艶のある星状毛が特徴です。日光を好む品種なので、出来るだけ日光に当てて育てます。
プラティケリウム・リドレイ(Platycerium. Ridleyi)
東南アジアが原産の「リドレイ」は、キャベツのようにシワのある貯水葉が人気の品種。胞子葉が上に広がって伸びて行くのも特徴です。
プラティケリウム・グランデ(Platycerium.Grande )
出展:Platycerium grande | Fern, Plants and Exotic plants
「森の王冠」とも呼ばれる「グランデ」は、コウモリランの中でもかなり大型で、最大1〜1.5mにまで育つ希少な品種です。
プラティケリウム・ワンダエ (Platycerium. Wandae)
先ほどの「グランデ」は「森の王冠」でしたが、こちらの「ワンダエ」は「ビカクシダの女王」。上部に伸びた貯水葉で木から落ちてきた水分を溜めこんでいます。
プラティケリウム・ウィリンキー (Platycerium. Willinckii)
出展:https://davesgarden.com/guides/pf/showimage/354988/
ジャワ諸島原産の「ウィリンキー」は下に長く伸びる胞子葉が特徴で、角度によっては銀白色に見える綺麗な品種です。繁殖力も強く比較的丈夫なビカクシダと言えます。
プラティケリウム・ マダガスカリエンセ(Platycerium. Madagascariense)
出展:https://blogs.yahoo.co.jp/gavasurfacehiro/22506118.html
貯水葉に入る細かい血管ような模様が特徴の「マダガスカリエンセ」も人気の品種です。湿気を好み、常に湿らせて育てる必要があるので育成難易度は高めです。
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実際に水苔玉を作って「ビカクシダ リドレイ」を着生させてみました
*注 自己流でまだ栽培に成功している訳ではないので真似しないで下さい。
今回私は沖縄のブリーダーさんから「ヤフオク」で1株「リドレイ」を譲って頂きました。届いた「リドレイ」はこちら↓
待ちに待った「リドレイ」ちゃん、なんて愛しいお姿なんでしょう。
今回私は、水苔玉を球体に仕立てて将来的には「リドレイ」を球体に育ててみたかったので、こんな感じで色々用意してみました↓
まずは針金を解いて真っ直ぐに伸ばします。
伸ばした針金の先をクルクル丸めてそこに麻紐を結び付けます。
ボールの中に水を張って、そこに乾燥水苔を投入します。
よくよく混ぜて水苔に水分を吸収させるとこんな感じになるので↓
さっきの麻紐を結んだ中心部に水苔を丸めて行きます。
ごっそり掴んでボール状にして
結び付けた麻紐で巻いていきます。
1投目の水苔巻き終わったので水苔2投目。
球体を意識しながら肉付けして行きます。
ある程度ボール状になって来たのでそろそろ「リドレイ」を設置してみます。
設置した「リドレイ」の周りにまた水苔を盛って
「リドレイ」の株が落ちないように古い貯水葉に優しく紐をかけて行きます。
「リドレイ」の向きは株の中心にある成長点を上にして、前に突き出ている胞子葉の茎部分の凹みを上に向ければ正しい方向なはずです。
丸くなるように水苔を盛りながら麻紐を巻いていくとこんな感じになりました↓
もう床はびちょびちょです。やはりこういった作業は外でやるべきですね 笑。
水を含んだ水苔は結構な重さになるので、吊り下げる部分の針金は何重にも巻いてみました。
持ち上げてみるとこんな感じです。
もうちょっと上向きの方が良かった気もしますがまぁ良しとします。
「ビカクシダ リドレイ」の育て方
ブリーダーさんからアドバイス頂いた「リドレイ」の育成方向は
1. 気温は10度以上を保つ。
2. 完全に乾燥してから水やりをする。
3. 風通しの良い場所に置き乾燥と水やりを繰り返す。
4. 暖かい場所を好むが真夏の直射日光は葉焼けの原因になるので避ける。
との事だったので、水苔の水分が完全に乾燥するまで風通しの良い外に吊るしてみる事にしました。
【6月2日】自己満足ですがカッコいいです。悲しい事に水苔を盛る際に貯水葉に少し手の平が当たってしまって、貯水葉を痛めてしまいました。「リドレイ」さん、ごめんなさい。。
【2018年6月3日】水苔に含んだ水分が中々乾燥しないので、もう少し日当たりの良い場所に移動しました。痛めた貯水葉の部分が切れていて痛々しいです。早く新芽が出て来る事を祈ります。
【2018年7月8日】リドレイを育て始めてから1ヵ月程経ちました。切れていた貯水葉の先は落ちて、胞子葉が部分的に枯れています。そんな中↓
成長点の脇から新芽らしき葉が伸びて来ています!嬉しすぎです!これから気温も高い時期になるので成長に期待したいと思います。
【2018年7月23日】先日新しい新芽を発見してから2週間程経ちました。茶色だった水苔球がだんだん緑色になって来ています。
肝心の新芽は「貯水葉」のようです。嬉しいです。この葉っぱがどこまで水苔球を覆ってくれるか楽しみです。
【2018年8月8日】もとからある貯水葉と胞子葉はあまり元気が無いですが、新しい貯水葉が結構大きくなって来ました。
成長点をよく見るとまたぷっくり膨れて来ているので、新芽が出て来そうな予感がします。
【2018年8月12日】事件発生です。新しく生えてきた貯水葉に穴が開いてしまっています。調べてみると虫に食べられてる可能性大なのでこちらを散布しました↓
2019年3月4日現在の我が家の「ビカクシダ リドレイ」の状況はこんな感じです。また新しく近況が変わりましたら更新したいと思います。